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オルガン説明

オルガン

  池の上キリスト教会のオルガンは、オランダの「ライル兄弟オルガン製作所」が制作し、1998年2月に設置されました。この楽器は、21個のストップ(音色の種類)、1200本のパイプで構成され、送風用の電気ブロワー以外はすべて厳選された良質の天然の素材(自然乾燥された無垢の木・真鍮・皮革など)を用い、近代的な機械設備に頼らず手仕事で、工房の職人だけですべて製作されました。ライル社は、良い音色を持つオルガンを制作するために長年にわたり様々な研究を積み重ね、その結果、一台の納得のいく楽器をつくるためには、その計画から製作・完成に至るまで統一した見解に基づいて工房の職人だけで製作するという結論に至り、オルガンを製作する上で、そのことをとても大切にしています。
  このように製作された楽器を会堂のどこに設置するかということも、良い響きを得るためには大変重要な点です。1993年12月末に池の上キリスト教会オルガン委員会で新会堂に設置するオルガンをライル社の楽器に決定した後、翌年初めに会堂設計者の稲冨昭先生とライル社ライル氏、そして当時の東京藝術大学オルガン科教授廣野嗣雄先生(現同大学名誉教授)を交えて、オルガンの設置位置についての検討会を持ちました。その後も何度も図面上でのファックスでの意見調整が繰り返され、最善の楽器が据えられるように尊い努力が重ねられました。
  さらに、オルガンに備えられているパイプをやわらかく、また豊かに歌わせるのに最も大切なものは「風」ですが、この「風」を作り出す「ふいご(送風装置)」をどこに設置するかが大問題となりました。ふいごはかなりの重量があり、また設置に大きめの空間を必要とするからです。しかし、当初は思ってもみなかった知恵が与えられて、チャペルの天井裏に設置されることになりました。天井裏で作られた風は、木製の長い管を通ってオルガンに送られてきます。ふいごの位置の決定と工事の方法については試行錯誤が繰り返されましたが、結果は予想をはるかに上回る良い風がオルガンに送り込まれ、誰の耳にも歴然とわかる素晴らしい音色を奏でる楽器となりました。この池の上キリスト教会のライル社製オルガンの音色を初めて録音したCDにも、「天からの風にのせて」というタイトルがつけられました。
  「私達は礼拝の中で会衆とともに神様を賛美するために用いられるオルガンを造ることを使命としています」というライル社のオルガンは、清らかで安らかな音色となって、毎週日曜日の礼拝で会衆とともに主に心からの賛美をささげています。
  「新しい歌を主に歌え。全地よ。主に歌え。主に歌え。御名をほめたたえよ。」
詩篇96編1.2節
池の上キリスト教会 音楽主事・主任オルガニスト
湊 恵子
 
宗教法人日本ホーリネス教団
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