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み言葉のいづみ

神の国とその義を第一に求めよ

2023-01-01
千代崎 備道  

そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのはやめなさい。
こういうものはみな、異邦人が切に求めているものなのです。しかし、あなたがたの天の父は、それがあなたがたに必要であることを知っておられます。
だから、神の国とその義をまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのもとは全て与えられます。
(マタイの福音書六章31~33節)

 私たちは神様に何かを求めて祈ることがあります。世の中では祈りとは自分の願いを叶え、欲しているものを求めることですが、私たちは欲望のままに願い求めることが貪欲の罪であると知っています。でも、本当に必要なことを求めるのは決して貪りではありません。しかし、全ての人に一番必要である飲食について、神様は私たちが祈る前からご存じであって、父なる神様は必要なことは必ず与えてくださるはずです。ですからイエス様も、これらのことで心配して、思い患ってはならない(口語訳)と教えておられます。
 では、私たちは何を求めたら良いのでしょうか。「神の国と神の義」こそ、第一に求めることだと御言葉は語っています。神の国は、王である神様に従うことです。強いられてでは無く、自ら進んで神様のお声に従うしもべとなるのです。また神の義は、自分の正しさを主張するのではなく、神様の正しさの前に悔い改め、従おうとしてもできない自分の罪を赦していただくことも神様の御心にかなった祈りです。第二、第三と、祈ることはさらにあるでしょうが、第一のことを第一とするなら、他のことは神様が整えてくださいます。
 それでも私たちの祈りがいつのまにか自分中心になったり、神様への信頼に欠けて不安に陥ることもあるかもしれません。だから、祈ることを通して神様の前に進み出るのです。その時、神様との交わりが生まれます。人間の力や功績ではなく、神の国と神の義を求めるには、神様を抜きには不可能です。私たちが神の国と神の義を求めるときに、私たちが神様に頼り、神様からの言葉を聞いて教わることを神様はご存じで、私たちとの交わりを待っておられるのです。
 今年、教会全体でも「神の国と神の義」ということを考え、また実践すると共に、一人一人が神の国と神の義を求めて、祈り、また王なる神の御声に聞き従うことを大切にし、それを他のこと以上に求めて行きましょう。
宗教法人日本ホーリネス教団
池の上キリスト教会
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